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雨降りの後は自然へ出かけてみよう。

雨降りの後の自然体験と聞くとどのようなことを考えますか?
ぬかるんでいて歩きにくそう、蒸し暑い等々、いろいろとあるかと思います。

しかし、雨が降った後だからこそ自然の中へ出かけてみることをお勧めします。
お勧めする理由は以下の通りです。

1つめ、雨の後だからこそ、出会える生き物がいる!

2つめ、雨の後だからこそ、生き物の痕跡(こんせき)を発見しやすくなる!

3つめ、雨の後だからこそ、感じることのできることがある!

早速フィールドに出かけてみましょう。


早速いました。
zoumushi.jpg

ゾウムシの仲間のクリアナアキゾウムシのようです。


普段は樹上にいるであろうこの虫が地面を歩いていました。
なぜか?雨の後だからです。
昨日は少し強めの雨が降りました。そのせいで木の枝や葉っぱが落ちてきて、それらと一緒に落ちてきたと考えられます。一見すると見失いがちの体色ですが、子供の目線で地面を見てみると、案外見つかります。


お次はこちらの足跡です。
ashi.jpg

この動物は何でしょうか?足跡と歩き方のみでわかる人は相当自然に詳しい人でしょう。

正解はアナグマです。
タヌキかな?と思いましたが、歩き方に特徴がありますね。あと肉球の形。前足と後ろ脚が連なるように続いていました。
この歩き方はハンター歩きといって、キツネなどの動物にみられる歩き方ですが、アナグマもこのような歩き方をするそうです。
こういったアナグマのような動物の足跡は普段は地面につかないのであまり見かけることはありません。
しかし、雨の後だからこそ、地面が柔らかくなってアナグマのような比較的体重が軽い動物の足跡を見つけることができるのです。
足跡の先にはお椀状に掘り返された穴もありました。これはアナグマが餌を探した跡です。

そして、アナグマの足跡をたどった先にはきれいな紫色の山藤が。
fuji.jpg

この時期、夜須高原の山々にはこのような紫色の藤の花に覆われた木々を見かけることができます。このような発見ができると棚からぼた餅気分になりますね。


さらにフィールドを進むとよく見るけれどもすばしっこくてなかなか姿を確認できない昆虫に出会いました。
hanmyou.jpg

ニワハンミョウです。色彩豊かなハンミョウと違って、地面と同じような色をしており、しかも素早いのでなかなか捕まえることができませんが、今回は素手で捕獲することができました。
捕獲できたのは、おそらく雨の後だからです。雨の後で湿気が多く、その湿気が羽根等についてうまく飛べなくなっていたんだと思います。指を離すと急いで飛んで逃げていきました。

竹林エリアに来ました。
takenoko.jpg

タケノコがあちらこちらから顔を出しています。
聞いた話によると、1日でタケノコが伸びた最長記録は60cm超だそうです。
最近、頭だけを出したタケノコをよく見かけましたが、今日はかなり伸びたタケノコを多く見ました。
これも雨が降った後だからでしょうか?竹はよく水を吸うので、おそらく雨が降った分、成長も早まるんだと思います。

そして雨が降った後にやってもらいたいのが、竹が吸い上げる水の音を聞いてみる体験!
take.jpg

大きな樹の幹に聴診器を当てて水を吸い上げる音を聞く体験がありますが、その竹バージョンです。竹は聴診器はいりません。中が空洞になっているので、写真の指で示したようなところに耳を当ててみるのです。
そうすると、、、、コポコポ、、シューッ、、トクトクトクといろんな音が聞こえてきます。竹が揺れる音も交じっていますが、雨が降っているときや降った後は確かに水を吸い上げるような音が聞こえてくるのです。

さて、音に関することを紹介したので、忘れてはいけない『におい』についても紹介したいと思います。
何のことかといいますと、雨の後は森のにおいを普段よりも強く感じることができるチャンスなんです。
夜須高原の周辺には、杉の森、竹の森、ヒノキの森、雑木の森等々のエリアがあります。
ぜひ目をつむって鼻で息を吸って森の香りを体感してみてください。それぞれの森で異なる香りがするのに気づくことができるでしょう。
雨が降った後は、地面の落ち葉などが土中の微生物や菌類等の分解者によって分解されるのが加速されるのではないかと考えています。
条件がそろえば、その分解者たちの呼吸を地面から立ち上る湯気として確認することができます。


さらにフィールドを進んでいると、今回の主役に出会えました。
imori.jpg

アカハライモリです。
イモリといえば、水の中に住んでいるイメージがあるのですが、カエルと同じく両生類なので、大人になると皮膚呼吸ができます。
そのため、雨上がりなどにフィールドを歩いているとイモリに出会えることがあるのです。
急がないと干からびてしまいそうだったので、近くの小川に放してやると、全身をくねくねさせながら急いで逃げていきました。


本当ならば、もう1種類紹介したい生き物がいたのですが、今回の散策では見つけることができなかったので、次回であった際に改めて紹介したいと思います。


なかなか外に出ることが難しい状況が続いておりますが、ぜひ自由に外に出回れるようになったら雨降りの後に自然に出かけてみてください。
きっと普段は見れないもの、出会えないものが待っているはずです。


「おまけ」
炊飯場を横切っていたサワガニ
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Author:yasukougen
国立夜須高原青少年自然の家のブログ。
職員が自然の家での出来事をお届けします。

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